清美オレンジ蒸しカステラ

オレンジカステラ詳細

清美オレンジカステラ


 質な清美オレンジを使用しております。そのままでも美味しく頂ける清美オレンジを、敢えてお菓子のためにペースト状にしました。最高品質に肉薄するものをペースト状にしました。故にかなりの倫理的な決断を要請します。これはかなり不謹慎な試みと言えます。この犠牲に見合うものが、はたしてお菓子という文化にあるかどうかと言えば、手前どもは正直これに答えることはできません。
しかしそれは一先ず置き、ともかく「オレンジ色の旋律」をお楽しみ下さい。是非、果皮の芳醇な香り、果肉の潤沢なうるおいをご賞味下さい。

販売価格 1,000円(限定生産品)

画像の説明画像の説明画像の説明

画像の説明

際にこの清美オレンジをペーストにしました。オレンジを混ぜ込んだ生地をじっくり丁寧に捏ね、蒸し上げます。とにかく肌理が繊細です。淡雪のように繊細です。或いは絹ごし豆腐のようにと言う形容も成り立つかもしれません。
そして「ふわふわ」し尚且つ「もちもち」としています。また鼻孔には鮮明な馥郁たる香気が華やぎます。

製造の現場より

製造者のこだわり

私は製造部主任の
   都所富美子と申します。

弊社の常務より忌憚のない意見を述べてよい旨を言われましたので、せっかくですから忌憚なく述べさせていただきたいと存じます。
人はお菓子がなくとも生きてゆけますが、料理がなくては生きてゆけません。
何故、私がこのようなことを申し上げたのか

と言えば、私は元々は調理師の出だからです。これはお菓子への侮蔑になるでしょうか。否、これは道理の肯綮を穿つ言葉かと存じます。かつてマリー・アントワネットは餓えに苦しんでいる自国の下層階層の人々にこう言ったそうです。

   「ご飯がないのなら、お菓子を食べればいいじゃない。」
暴言も甚だしいです。無論これは悪辣な冗談であることは言うまでもありません。しかしいやしくもこれが一国を経営する王妃の言葉でしょうか。民の安寧を少しでも考慮していたのならば、とてもこんな言葉は言えない筈です。
 ではこの言葉をアントワネットが本気で言ったと仮定した上で、私の意見を申し上げさせていただきます。人間が餓えている時、一番、体(本能)が欲するものは、疲弊と空腹感を根本から潤すような食べ物の筈です。日本人を典拠にすれば、ご飯、お味噌汁、そしてお漬物の筈です。断じてお菓子ではありません。

 或る日、弊社の常務が清美タンゴールを持って工場に来ました。そして工場の皆さんとその清美タンゴールを食べました。私はこれまでこんなに美味しいみかんを食べたことがなかったので、その美味しさにびっくりしました。しばらくその美味しさの感慨に浸っていました。
するとそれを破るように、常務が非常識な発言をしました。

「都所君、この清美タンゴールを使って、何かお菓子を作ってもらいたい。」

私は当然こう発言しました。
「そのまま食べてこんなに美味しいものを、何故、お菓子にするのですか。常務は「食」の思想というものが、いかなるものであるかを、あまりお分かりになっていないようです。」
すると常務はこう申しました。

「いかにも君らしい退屈な正論だ、優等生的な正論だ。では私はこう言おう。贅沢の、奢侈の奈落の底にまで落ちてゆけば、人間に本当に必要なもの、或いは人間にとって本当に正しいものが見えてくる。だからこれを経由すれば、私にもそれが見えてきそうな気がする。そうしたら今とは格段に高い次元から、菓子というものを俯瞰することができるだろう。中途半間な落ち方(堕落)はだめだ、一度堕落すると決めたからには、全身全霊で努めなければならない。」

「………承知致しました。」(私)
私もこの酔狂に少々付き合ってみたいと思いました。

商品のご案内へもどる

powered by Quick Homepage Maker 4.9
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional